展覧会 EXIBITION

~子どもたちへのメッセージ~四階夏季平常展示「知っておきたい実語教(じつごきょう)」開催中

会  期
6月29日(土)~9月1日(日)
会  場
本館4階展示室
休 館 日
(夏季企画展と共通)
開館時間
(夏季企画展と共通)
入 場 料
(夏季企画展と共通)

【ごあいさつ―実語教への誘い―】
『実語教(じつごきょう)』とは、平安時代末期から江戸時代にかけて出版され、ベストセラーとなった児童教訓書です 。古い書物の中から教訓となる五言・九十六句を選び取り、寺子屋などの教科書として使用されました。「山高故不貴(山高きが故に貴からず) 」に始まり、生きるうえでの知恵、学問、道徳などについての教えを説いています。そして「是学問之始、身終勿忘失(これ学問の始め、身終るまで忘失するなかれ)」で終ります。明治以降の近代日本の教育においても、この内容・精神が受け継がれ、大きな影響を与えました。
この展覧会では、現代に生きる子どもたちへ実語教の教えを今一度学んでもらおうとする意図で開催しました。夏休みに親子揃ってお楽しみください。
*観峰館が所蔵する25種類の実語教を中心に展示しています。
観峰館 令和元年(2019)度夏季平常展示「知っておきたい実語教」出品リスト

(『絵図註入 教実語教 独講釈読方入(全)』文化10年・1813板)
【実語教って何だ?】
実語教は平安時代後期(12世紀初)には成立していたといわれ、弘法大師空海の作と伝わります。実語教の書名は、仏教の経典に因むもので、大般若経や法華経に「実語」という語句が見えます。金剛経や涅槃経には、「真語」と同じ意味の言葉とされており、そのことから「実語」は「真」を語るという意味となり、「実語」を習い教える書物を「実語教」と称するようになりました。
実語教が弘法大師の作である、確かな文献はありません。おそらく、その書名が経典に由来することや、江戸時代に弘法大師が「いろは」四十七字を作ったことが、真しやかに人びとに知られていたこと、空海の人徳や、能書として評価、などがその伝承を生み出したのでしょう。習字の教科書として利用されたのも、その理由だったのかもしれません。

(Karl・Florenz『東の国からの挨拶(ちりめん本)』明治27年(1894))

主な展示作品 主な展示作品のご紹介です。

関連するイベント ギャラリートーク・講座など関連するイベントのご紹介です。