展覧会 EXIBITION

本館展示室「歴史を伝えた人々」ー金石家の書画ー・ー江戸明治の学術書からー開催中

会  期
平成30年4月14日(土)~6月24日(日)
会  場
本館5階・4階展示室
休 館 日
月曜日(祝日の場合は翌日)
開館時間
9:30~17:00(入館は16:00まで)
入 場 料
一般;500円、高校生・学生300円、中学生以下無料

5階(中国書画);金石家の書画
4階(和本・教科書);江戸・明治の学術書から
【ごあいさつ】
当館にある和本・教科書コレクションは、創立者である原田観峰が収集したものを、学芸員を中心とする多くの関係者の尽力により、守り伝えられてきたものです。同じく、全国の博物館が所蔵する様ざまなコレクションもまた、関係者の尽力によって守り伝えられてきました。
文化財を守り伝えるために、先人たちはいかなる努力をしてきたのでしょうか。例えば、松平定信が編纂を主導した『集古十種』は、全国の古社寺や個人が所蔵する文化財を調査し、詳細な記録を遺すことで文化財を後世に伝えました。江戸時代の有職故実家が編纂した書物は、文化財に留まることなく、民俗や風習にまでその意識が及んでいます。個人の収蔵家もまた、文化財を所有することで、それらを守り伝える役割を果たしています。
本展は、博物館で当たり前のように見ることのできる文化財が、どのように守り伝えられてきたか、その歴史の一端を、江戸・明治の学術書を通して考えるものです。いま一度、文化財を守り伝える意識を私たち一人ひとりが考え直す機会になれば幸いです。
観峰館 平成30年度本館4階平常展示「歴史を伝える人々―江戸・明治の学術書から―」出品リスト
【主要展示作品】
・『縮写 集古十種』(明治37年・1904)
江戸時代の古宝物図録集。全八十五巻よりなる。松平定信が編纂の指揮を執り、鐘銘、碑銘、兵器、銅器、楽器、文房、扁額、印章、法帖、古画の10種について実物を摸写し所在や寸法を記した歴史的大著である。寛政12年(1800)年の序文があり、その頃に刊行されたと考えられる。館蔵品は、東陽堂蔵版による縮写本で、第一集「楽器之部」解説は、村岡良弼(1845~1917)が執筆している。

・『好古類纂』(明治33年・1900~42年・1909)
明治33年(1900)から42年(1909)にかけて史伝、系譜、古跡、儀礼、装束、官職、風俗、遊戯、地理、園芸、建築、工芸、金石、貨幣、武器、書画、文学の分野を1編に12集ずつ収集した3編と拾遺2集の合計38冊に及ぶ類纂書である。
執筆者は小杉椙邨、黒川真道、井上頼圀等数十名の歴史家、国文学者が参加、代表は、出版を担った好古社の主事であった宮崎幸麿が務めた。

・扁額「敬天愛人」(明治中期~大正時代)
西郷隆盛(南洲は号)がたびたび好んで揮毫した「敬天愛人(天を敬い、人を愛す)」が刻された木製の扁額。西郷の人望とともに、彼が愛したこの言葉は、広く世に伝わり、学校などの教室にこのような扁額が掲げられたという。まさにこの扁額が、西郷隆盛の人望の厚さを現在に伝えている。

主な展示作品 主な展示作品のご紹介です。

関連するイベント ギャラリートーク・講座など関連するイベントのご紹介です。