展覧会 EXIBITION

冬季企画展「平山郁夫ー引き寄せられた中国書画ー」開催中

会  期
2019年2月1日(金)~3月21日(木・祝)
会  場
新館特別展示室
休 館 日
2/12(火)・3/11(月)のみ
開館時間
9:30~17:00(入館は16:00まで)
入 場 料
一般;500円、高校生・学生;300円、中学生以下無料  

【ご挨拶】
日本画家で文化勲章受章者の平山郁夫(1930~2009)は、1968(昭和43)年より以後40年の間に中国・シルクロードを旅し多くの名作を遺すとともに、後半生を、地球上の貴重な文化遺産・文化財の保護修復活動に捧げました。1979(昭和54)年9月、平山は念願であった敦煌莫高窟を初めて訪れ、これ以後、呉作人・常書鴻をはじめ多くの中国書画家と交流し、作品の贈答を受けています。これらの書画作品は、平山個人や夫妻のために描かれ贈られたものばかりで、すべて本展で初公開となります。また、中国における平山肉筆のスケッチや美知子夫人の日記から、平山の中国・敦煌における足跡をたどるとともに、平山が生涯のテーマとして描き続けたシルクロード作品の中から、中国原風景の本画・素描・大下図を併せて展示します。

平山作品の見所は、1979年9月・10月に北京・広州で開催された「平山郁夫日本画展」にも出品された「紫宮観望」大下図、同年の敦煌初訪問の際に描かれた莫高窟菩薩塑像の素描、平山が特に好んだ北魏風形式の石仏を描いた雲崗石窟の素描、チベットで生まれたラマ教の中国への伝播について興味から訪れた河北省承徳・避暑山荘のスケッチなど、平山の情熱が感じられる作品たちです。また、平山自身が蒐集し素描の画題となったシルクロードの古仏3体が関西で初めて公開され、平山ファンのみならず、中国美術ファンにとっても楽しめる内容になっています。

本展は、これまで詳細にされていなかった平山郁夫の中国・シルクロードにおける歩みを、平山郁夫シルクロード美術館の協力のもと、改めて整理し直す試みです。2019年は、平山没後10年の節目であるとともに、平山が敦煌を初訪問してからちょうど40年の節目となります。平山の元に引き寄せられた中国書画作品を通じて、その人柄を偲んでいただくともに、新たな“平山郁夫ワールド”をお楽しみください。

平成30年度観峰館冬季企画展「平山郁夫―引き寄せられた中国書画―」出品リスト

平成30年度「平山郁夫展」企画概要(プレスリリース)
【主な出品予定作品】
※画像作品は、(公財)平山郁夫シルクロード美術館寄託品。
◆平山郁夫「王翰涼州詞」

◆呉作人「絲綢之路」(1977年4月)

呉作人(1908~1997)江蘇省蘇州出身。1946年、徐悲鴻に招かれて国立北平芸術専科学校油画系教授となり、1949年、中央美術学院の成立とともに油画系主任教授、1958年、同学院院長に就いた。平山氏は、1977年4月に中国を訪れ、同14日~21日には成都・杜甫草堂や拉薩市の風景をスケッチしている。本作品は、同30日に贈られたもの。

◆常書鴻「臨摸敦煌莫高窟第三二一窟唐人画飛天」(1979年9月)

常書鴻(1904~1999)浙江省杭県出身。敦煌莫高窟の保護と研究に尽力、敦煌文物研究所長として活躍。日本国内でも個展を多く開催している。妻は、画家の李承仙。本作品は、平山郁夫夫妻の敦煌石窟巡礼を記念して、夫妻の眼の前で描かれ贈られたもの。

◆張兆鵬「平山郁夫肖像」(1979年9月)

張兆鵬は、1979年9月に平山氏と面会し、その際に本作品を贈っている。他の画家が描く平山氏の肖像画は大変珍しく、風景をスケッチする平山氏の様子を記録したものとしても貴重。

◆李平凡・陸鴻年合作「熊猫(パンダ)図」(1979年秋)

李平凡(1922~?)は、天津市津南区出身。版画家として著名であるが、画家としても活躍。1979年9月、平山郁夫夫妻の訪中の際に同行し、落ちている石に絵を書き、それを夫人に贈るなど微笑ましいエピソードがある。
陸鴻年(1919~1989)は、江蘇省太倉出身。黄賓虹に師事し、人物画・美人画を得意とした。本作のような竹を画題とする絵も良く描き、同年同月には、別の竹を画題とする作品を、平山夫妻に贈っている。

◆黄冑「花猫図」(1984年)

黄冑(1925~1997)は、河北省出身。新彊ウィグル自治区の遊牧民の生活を描くことで知られ、平山氏とは、1984年9月、北京にて呉作人や啓功等と共に交流している。

 

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「平成30年度 土曜講座」のご案内
開催日平成30年 4/21、6/16、7/28、8/25、11/10、平成31年 2/9、3/9

平成30年度の土曜講座を下記の日程で開催いたします。 第1回 4/21「顔真卿の書法について」   (終了いたしました) 第2回 6/16「顔真卿書法の継承者について」(終了いたしました) 講師;瀨川敬也(当館学芸員) […]